妊活中の食事に関して
中央区天神に位置する不妊専門鍼灸院 來花-kohana-福岡天神店の池田です。今回は、「妊活中の食事に関して」についてお話しますね。
目次
1.マクロビオティック
2.甘いものが食べたい
3.炎症体質に大根おろし
4.アルコールがやめられない
5.男性不妊にトマトジュース
6.よく噛んで食べる大切さ
7.腹ペコ体操
1.マクロビオティック
良質な血液は身体を治す力が強く、免疫の状態が良いので妊娠しやすい健康な身体になります。
良質な血液とはナトリウムとカリウムのバランスがとれた血液のことです。ナトリウム・カリウムどちらも大切な栄養素で身体の中でちょうどいいバランスを保つ必要があります。ナトリウム1:カリウム5というバランスです。
海外で人気があり、肉や魚を食べてはいけないと思われがちですが、マクロビオティックは明治時代に日本人が考えた食養生が起源と言われています。
その証にマクロビオティックでいいとされているのは【玄米、味噌などの発酵食品、豆類、雑穀】など日本人が昔から食べている食材です。
マクロビオティックでは全てのものに陰陽があると考えられていて、人間の体質についても同様に陰陽があります。
①陽性の肥大
体力があり、若い頃はバイタリティがあって妊娠しやすいでしょう。暴飲暴食の傾向があり、年齢とともに心臓・肝臓・腎臓に不調を抱え妊娠しにくくなります。
②陽性の萎縮
身体はギュッと縮こまっていて筋肉質。元気はありますが、こだわりが強く協調性がない頑固な性格な人が多いです。
③中庸
陰陽のバランスが取れている理想的な身体です。程よく筋肉がついていて顔色も良好。食欲もあり多少のことでは疲れを感じません。気持ちも穏やかで安定しており妊娠しやすい状態です。
④陰性の肥大
身体の水分が多く脂肪も溜まっているので、体型はぽっちゃりとしていてやや浮腫んだ印象です。食事では甘いものを好みます。動作はゆったりしていて、性格は控えめ・やや消極的なタイプです。
⑤陰性の萎縮
陰陽どちらも不足している人です。食べてもあまり栄養にならず、身体は細くて元気がない印象です。性格は無気力になりがちです。
陽性の体質の人は動物性タンパク質や塩分の多い食生活、陰性の体質の人は野菜中心で動物性タンパク質が少ない食生活をしています。皆さんの普段の食事はどうですか?
陽性体質の人は身体にナトリウムが多い人を指します。最初に話したナトリウムとカリウムのバランスが取れている身体を【中庸】と言います。
中庸の体質は西洋医学で考えられている平均的な人体像と重なります。西洋医学の色々な薬が適切に効くようになり、お医者さんの狙い通りの薬の効果を上げるようになって、結果不妊治療がスムーズに進んでいきます。
体質にあった食事を摂ることと並んで体質改善に大切なのは季節のものを摂ることです。四季の変化がある日本では旬の食べ物が身体に与えてくれるパワーはとても大きいです。
身体を作っているのは身体に取り込んだ食べ物や飲み物です。一人ひとりにあった質や量があります。
鍼灸で血流をよくしても質の悪いものを入れ続ければ身体は良くなりません。
良質な血液をつくり滞りなく身体の隅々まで、卵胞まできちんと届けることができれば妊娠できる卵子を育てることができそうじゃないですか?
染色体異常を止めることはできなくても、生命力のある卵子を作り出すことはできると思います。
いい卵子が出てくるのをただ待つのではなく、出てくる確率を上げるためにできることは沢山あります
2.甘いもの食べたい
妊活について色々調べていると「温活」と同じくらいよく目にするのが「糖質」に関連するキーワードです。
当院でもマクロビオティックに基づいたお食事指導の中で甘いもの(特に白砂糖)は控えてくださいとお話しすることが多いです。
白砂糖はとても陰性の強い食べ物で陰陽のバランスを崩してしまいます。血液をドロドロにして瘀血体質に傾けてしまうので、東洋医学的にみても避けたいものになります。
また、白砂糖は血糖値を急激に上昇させ、上がった血糖値をインスリンが急激に下げることで再び甘いものが食べたくなるという悪循環となって依存性を引き起こします。
インスリンをうまく調節できなくなると男性ホルモンの産生が活発になり卵胞の発育が抑制されたりPCOSの原因になることもあります。
とは言え、減らさないといけないと分かっていても甘いものが食べたくなる時はありますよね?我慢することでストレスになってしまっては意味がありません。
食べるものと食べるタイミングを見直してみましょう。
①食べるものの見直し
白砂糖や人工甘味料は依存性や中毒性が高いので特に減らした方がいいですね。
料理にはてんさい糖やきび糖を代用したり、小腹がすいた時につまむものをチョコレートからフルーツや干し芋などに変えてみましょう。
自然な甘さを感じられるようになれば甘いものに対する欲求自体が減っていきます。
②食べるタイミングの見直し
食事の際にサラダやお味噌汁から摂りましょうと言われるのは最初に糖質を入れるのを避けることで急激な血糖値の上昇を抑えるためです。
チョコレートやアイス、ケーキなどをどうしても食べたい時は食後のデザートとして摂ることをオススメします。
慣れるまでに時間はかかるかもしれませんが少しずつ改善していきましょう
3.炎症体質に大根おろし
日々いろんな患者さんを診させていただいている中で多嚢胞性卵巣症候群と同じぐらい耳にする機会が多いのが子宮内膜症です。
結構勘違いされやすいのですが、子宮内膜症は子宮の病気ではありません。本来なら子宮の中にしか存在しないはずの子宮内膜組織が腹腔や卵巣にも発生し、月経周期に合わせて増殖します。
特に卵巣で起こるものを「チョコレート嚢胞」と言って妊活に大きな影響を与えます。
病院での治療は摘出手術やジエノゲストなどの薬で内膜症を小さくする方法があります。
当院では子宮内膜症は身体の中で炎症が起きている状態と捉えます。
炎症を抑えるためには良質な血液が炎症部位に沢山流れ込むことが必要です。しかし、こういったタイプの人は冷えの自覚や血流の悪さが目立つことが多く身体を変えるのに時間がかかります。
施術では全体の血流を上げるのはもちろん、炎症を抑えるツボや生殖器と関連の深いツボを刺激して炎症体質の改善を目指します。
セルフケアで特に取り組んで欲しいのが食事に関する部分で、炎症タイプの人には大根おろしを食べてもらいます。
ここで大切になってくるのは【おろしにして食べること】と【火を通さず生で食べること】です。
大根をすりおろすことで生まれるイソチオシアネートという成分に炎症を抑える働きがあります。これは加熱に弱く、揮発性があるという特徴を持っているので食べる直前にすりおろすのが1番良いです。
イソチオシアネートが含まれる野菜は他にもありますが大量に摂取することと成分が含まれる量を考えると大根が最適だと思います。
血液をサラサラにしてくれる働きや抗酸化作用、消化を助ける働きもあるので炎症タイプに限らず妊活をしている人にはおすすめです
4.アルコールがやめられない
問診の時に「お酒」に関する質問をしています。飲酒の有無、週にどれくらい、1回でどれくらい飲むのかなど。
「妊活を始めたタイミングでやめました」という方もいれば「お酒が大好きでどうしてもやめられません」という方もいます。
妊娠してからの飲酒は赤ちゃんに重大な障害を残す原因になることもあります。これは飲酒の量に比例するわけではないので妊娠前にお酒をやめられることが1番理想的です。
ただ、1日の終わりにお酒を飲むことを楽しみに仕事を頑張れたり、ストレス発散にしている人もいますよね?
そういう人には最初は無理に断つ必要はないですとお話しします。やめることがストレスを生んでしまうからです。
アルコールは気合いでやめられるものではなく、身体が欲しがっているのでやめられないのだと考えます。
お酒が好きな人はストレスが多くマクロビでいうと陽性で身体がガチガチになっている人がほとんどです。
お酒は陰性で身体を緩める働きがあるので飲みたくなってしまうのです。
なので、お酒に代わる緩める作用のあるものを考えてみましょう。例えば甘いものとか炭酸とか…甘いものは血液をドロドロにして血管をボロボロにしてしまうので良くないですね。
おすすめは炭酸水、コーヒー、お茶などの飲み物です。飲み物は冷やす働きがあるのでなるべく温かいものを摂りましょう。コーヒーは利尿作用が強いので摂りすぎ注意です。
お酢にも緩める作用があってさらに血液をサラサラにしてくれるので飲むお酢もおすすめすることが多いです。
自分に合った代替品を見つけて続けて実践していると自然と飲酒量が減ったり、気づけば飲まなくても大丈夫な身体になっていきます。
体質が変わるのはそう簡単なことではありません。まずは1ヶ月様子を見ながらやってみてください。
5.男性不妊にトマトジュース
不妊の原因は男性と女性のどちらにあるかわかりません。半分は男性に原因があると言われています。
男性不妊の検査といえば精液検査。精子の量や濃度、運動率、奇形率などを調べます。その日の身体の状態で結果は大きく左右されるので、複数回調べることもあります。
男性の精子と女性の卵子で大きく違うのは精子は約75日かけて新しくどんどん作られていくということです。
いい精子を作るにも食生活の見直しや運動を取り入れるなど生活習慣の改善が必要になります。
今回はお食事でできる精子改善方法のお話をしたいと思います。
亜鉛、ビタミンD、ビタミンE、葉酸、コエンザイムQ10など精子にいいと言われているものは沢山あります。これらの成分は抗酸化作用が強いと言われています。精子は活性酸素に弱いんです。
普段の食事から必要量を摂ろうとすると大変なことになってしまいます。コエンザイムQ10だと200mg摂るのにイワシを10匹か牛肉を2キロです。笑 なのでサプリで摂ることがほとんどです。
少し話が脱線してしまうのですが、男性って不妊治療に対してあまり協力的じゃないイメージないですか?もちろん積極的に治療してくれる方もいらっしゃいます!
精液検査を受けることも躊躇う人が多く、自分に原因があると分かると女性より何倍も落ち込みます。精子だけじゃなく、男性自身もストレスに弱いです。
そんな時にサプリを飲んでって言いにくいこともありますよね。
何かいい方法がないかなあと思っていた時に患者さんからとてもいい情報を入手しました。それがトマトジュースです!
トマトジュースを継続的に摂取することで精子の運動率が上昇し、精巣での炎症を抑えることができるそうです。
あの有名なカゴメさんがリプロダクションセンターのお医者さんと共同研究して生殖医学会でも発表されています。
先ほどお話ししたように精子に悪影響を与える因子に活性酸素があります。
トマトに含まれるリコピンには活性酸素除去能力があり、特に精巣に高濃度で蓄積されるそうです。
トマトジュースであれば手軽に取り入れやすい!リコピンは脂溶性で油と一緒に摂取すると吸収性が高まるのでトマト料理でもいいですね(^^)
こっそり旦那さんも妊活に参加させましょう
6.よく噛んで食べる大切さ
良質な卵子を育てるためには沢山の栄養が必要となります。栄養は自分が食べたり飲んだりしたものを消化・吸収し、血液を介して各臓器へと運ばれていきます。
施術でお腹を触っていると胃が硬くなっていたり「ドクドク」と脈打っている人がいます。これは胃の機能が低下しているサインなので見逃してはいけません。
普段は食欲旺盛で胃もたれもありません!という人でも自覚がないだけで実は胃が疲れていることもよくあります。
いくら身体にいいものを食べていても、きちんと消化吸収できずに本来の半分しか栄養を摂りこめていない…なんてもったいないと思いません?
胃が硬くなってしまう原因は早食いや食べ過ぎ、ストレスなど様々です。
子供の頃に「よく噛んで食べなさい」なんてよく言われていましたよね。これってとても大切なことなんです。
よく噛んで食べることのメリットは沢山あります。
①早食いを防いで胃の負担を減らす
胃の不調は良質な血液を作れません。卵子に栄養を与えるためにはとても重要です。
②唾液が出て消化を助ける
唾液中のアミラーゼという消化酵素はでんぷんを分解して胃の負担を減らしてくれます。
③食べ過ぎを防ぐ
よく噛むことでヒスタミンという物質が出て、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防ぐことができます。
朝ごはんを食べる時間がなかったり、仕事の合間に食事を摂らないといけないとささっとかき込んでしまいがちですがよく噛んで味わいながら食べることを心がけたいですね。
7.腹ペコ体操
妊娠できる身体かどうかの指標はいくつかありますが、その中のひとつにお腹の柔らかさがあります。硬くなくてある程度弾力があり、つきたてのお餅のような状態が1番理想とされています。
お腹を触ってわかることは沢山ありますが、押すと弾力がなくペコペコしているタイプと、押すと硬くて痛みを伴うタイプの2つに大きく分けられます。
前者はエネルギーが少なかったり冷え性の人に多く、後者は血流の悪い瘀血タイプに多いです。
どちらのタイプでも共通してやってもらうセルフケアが「腹ペコ体操」です。
腹式呼吸で鼻から息を吸いながらおへその下を膨らませ、吐くときは脱力しながら「はあ〜」と吐き切ります。呼吸と合わせるのが難しければまずはお腹を膨らませたりヘコませることだけ意識しましょう。
ポイントは膨らんでいる時とへこんでいる時の差がしっかりあることです。回数をこなすために呼吸がはやくなってしまっては意味がありません。
これをすることで子宮や卵巣の血流が良くなりお腹が柔らかくなります。腸の動きも活発になり、便秘が解消された方もいました。
血液は基本的に動いているところに集まります。食後は消化のために胃腸に血液が集まり脳への供給量が減るので眠たくなるんです。
姿勢は問わないので、電車に乗っていても、仕事の合間でも、お家でテレビを見ていてもいつでもできます。
1回でも多いに越したことはないですが、最低でも1日100回はやってみて欲しいです!あ、一気にじゃなくて10回ずつとか小分けにして大丈夫です。
腹ペコ体操を頑張って妊娠しやすいお腹を作りましょう。
最後に
当院は年齢や婦人科疾患にとらわれず、個々の体質改善に重点を置き、「卵を育てる力」を向上させて、食事面やメンタル面からも寄り添い、頑張らない妊活を提供しております。
まずは、安心して当院にお越しください。私が全力でサポートいたします。
~Concept(コンセプト)~
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